「病院の心遣い」杉ウィメンズクリニック~不育症回想録2
今日は、ふと思い出した、病院での心遣いを書いてみます。
憂鬱なこと、不安なことが多い病院通いですが、そんな中でも、和むことを思い出すと、心の糧になるので。
受付には、寒さへの配慮からか、ブランケットが置いてありました。
待合室には、色々な形、表情の優しいクッションが沢山。ぬいぐるみ好きの私としては、かなり心強いサポートでした。
また、初診の際、心の健康状態を測定するためのアンケートを渡されます。
「心の状態を調べるK6テスト」という、ここ1か月の心の動きを5段階で記入するものです。
どんなに辛くても、「治療をするなら当たり前」と心に蓋をする日々の中、そっと心の様子を覗いて下さって、「あなたのその気持ち、ちゃんと受け止めるよ」と言ってもらったような気分になりました。流産も重なった後だったので、じんわり涙が。
しんどくても、同じように立ち向かっている人が多数だから、結果を得るためなんだから不平を言っている場合ではないと、いつの間にか自分を追い詰める心理状態になっていたのです。
そういえば、検査の日は、昨年の大型台風の前日でした。
台風の影響で、翌日、外部提携の血液検査会社が休みとなるため、検査ができなくなるようでした。「病院は開けるけれど、全ての検査項目が対応できない。まとめてできる別日をおすすめする」等々、長く予約待ちをしたのに、診察できないことへの配慮、今後の方針など、1件1件時間をかけた、それは丁寧な電話対応でした。
私が予約でした電話でも、こちらの体調、今後の状況など丁寧にヒアリングをして下さり、日程決定に至りました。マニュアルだけではない心の通った案内に、不育症という未知の検査への不安が、少し軽くなったのを覚えています。
検査の結果も、とても丁寧に説明してくださいました。それについては改めて、回想してみたいと思います。